【技術情報】異方向二軸押出機の特徴 / 同方向と異方向の違い

技術情報2024.10.17

同方向と異方向の違い


二軸押出機には、同方向型の二軸押出機と異方向型の二軸押出機があります。回転方向が異なり、スクリュ形状も大きく変わることにより、両装置の特徴も大きく異なります。同方向二軸押出機では、スクリュー間でのせん断応力が大きく、混練が強力に行われます。異方向二軸押出機は、同方向に比べてせん断応力が低く、せん断による材料の発熱を避けたい材料の加工に適しています

同方向二軸押出機について

スクリューの回転方向

2本のスクリューが同じ方向に回転します。スクリューが互いに噛み合いながら回転するため、材料がスクリュー間をより効果的に流れます。

混練性能

同方向二軸押出機では、スクリュー間での剪断力が大きく、混練が強力に行われます。特に、複雑な材料の均一な混合や高い混練性能が求められる場合に優れています。}

用途

ポリマーの複合材料製造や、新材料の開発、強力な混錬が必要な場合に適しています。例えば、カーボンナノチューブ (CNT) やセルロースナノファイバー (CNF) などのナノコンパウンドにおけるフィラーの分散が必要なケースで活用されます。

 

異方向二軸押出機について

スクリューの回転方向

2本のスクリューが互いに反対方向に回転します。スクリューが回転する際、材料がスクリューによって引き込まれる形で移動します。

混練性能

異方向二軸押出機は、同方向に比べて剪断力が低く、せん断発熱を避けたい材料の加工に適しています。

用途

PVCのようなせん断発熱を避けたい材料の加工に適しており、特に低速で安定した押出が求められる用途に活用されます。
 

異方向二軸押出機の特徴


硬質PVCに代表されるような熱安定性と流動性が悪い材料を押出成形することに優れています。同方向型よりも小さいせん断応力での混錬によって、低温度での押出成形が可能になります。この異方向2軸押出機では、PVCパイプやシート、異形品などを製造することが可能です。

スクリュ間のカレンダー効果を利用することにより、顔料や潤滑剤の分散混錬にも有効だと考えられています。原理としては、スクリュの噛み合い部が、カレンダーロールと同じような構造を持ち、その混練によって、圧縮と伸長の効果を得ることができます。

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