【技術情報】二軸押出機の付帯設備

技術情報2024.10.17

二軸押出機の主な付帯設備

フィーダー / Feeder

フィーダーは、原材料を安定して押出機に供給するための装置です。均一な材料供給が押出品質に大きく影響するため、非常に重要な役割を果たします。材料搬送部は、コイルタイプ/スクリュタイプ、単軸タイプ/2軸タイプ等の選択肢があります。これらは材料の特性や求められる吐出量や安定性などを基に決定します。

① 重量式フィーダー / Gravimetric Feeder

材料の供給量を正確に計量しながら、一定の速度で供給するタイプです。主に高精度な材料制御が必要な場合に使用されます。

② 容量式フィーダー/ Volumetric Feeder

材料を一定の体積で供給するタイプです。単純な構造でコストが抑えられるため、比較的低精度の供給が許容される場合に使用されます。

③ サイドフィーダー / Side Feeder

二軸押出機に対して横から材料を供給する装置で、主にフィラー材や繊維などの添加材を後から追加する際に用いられます。

スクリーンチェンジャー / Screen Changer

押出機内の材料には不純物や異物が混入する可能性があります。スクリーンチェンジャーは、押出された材料からこれらの異物を除去するための装置です。スクリーンやフィルターが設置され、材料が通過する際に異物をキャッチします。フィルターは連続的に交換可能なタイプや、一定間隔で手動で交換するタイプがあります。

ギアポンプ / Gear Pump

ギアポンプは、押出工程で材料の圧力と流量を安定させるために使われます。これにより、成形がより均一になり、製品の品質が向上します。特に高粘度の材料を処理する場合に有効です。ギアポンプは材料を正確に送り出すため、ダイヘッドでの成形精度が向上します。

ダイヘッド / Die Head

ダイヘッドは、押出された材料を所定の形状に成形する重要な装置です。ダイは製品の形状や目的に応じてカスタマイズ可能で、さまざまな種類があります。

冷却装置 / Cooling System

押出された材料は通常、高温の状態で出てくるため、冷却装置を通して温度を下げて安定させます。冷却方法には以下のようなものがあります。

① 冷却水槽 / Water Bath

押出された材料を水に浸して冷却します。ストランドやシートの冷却に使用されることが多いです。

② 空冷コンベア/ Air Cooling Conveyor

空気を使って材料を冷却する方法です。温度管理がしやすく、特に乾燥が必要な場合に適しています。

③ 冷却ローラー / Chill Rollers

特にフィルムやシートの冷却に使用され、材料をローラーで挟んで均一に冷却します。

ペレタイザー / Pelletizer

ペレタイザーは、押出された材料を細かい粒状(ペレット)に切断する装置です。ペレットは、射出成形や他の製造工程に適した形状とサイズに加工されます。ペレタイザーには以下のタイプがあります。

① ストランドペレタイザー / Strand Cut Pelletizer

押出されたストランドを冷却し、その後にカッターで細かく切断する方式です。樹脂などの固体材料のペレタイズに使用されます。

② ホットカットペレタイザー / Hot Cut Pelletizer

ダイの表面で材料が直接カットされるタイプです。高粘度の材料や高産出量に適しています。

③ アンダーウォーターペレタイザー / Underwater Pelletizer

ダイフェイスで材料がカットされる際に、すぐに水中で冷却されます。これにより高効率での連続生産が可能です。

真空脱気装置 / Vacuum Deaerator

樹脂などの材料には、可塑化する過程でガスや水分が発生するものがあります。また、粉体やかさ比重が小さいものを混錬しようとすると、空気も抱き込む形で混錬されることがあります。これらの水分やガスは成形品の品質に影響します。真空脱気装置を用いることで溶融した材料から積極的に水分やガスを引き出し、成形品の品質を向上させます。

脱気装置は主に真空ポンプ、真空トラップ、真空配管から構成され、真空配管を押出機バレルのベント部に接続することで利用します。

液添加装置 / Liquid Addition Device

液体状の材料を押出機に投入するための装置です。使用する液体の粘度や流量、加温有無に合わせて、採用する液添加装置(ポンプ)の型式を検討する必があります。液添加装置は主に液添ポンプ、タンク、液添配管から構成され、液添配管を押出機バレルのベント部に接続することで利用します。この時、バレルベント部には、液添配管接続専用プラグを使用します。

フィルム引取巻取装置 / Film Take-up/Winding Device

Tダイの先端から押出されたシート状の材料を、引き取りながら冷却し、ロール状に巻き取る装置です。Tダイから出てきた材料は、まず冷却ロールを通過することで急冷・固化され、その後引き取りロールによって搬送されます。搬送された材料は巻き取りロールによってロール状にまとめられます。Tダイから押し出された材料は、その樹脂の特性に合わせた条件で冷却する必要がありますそのため、温度管理された冷媒(水や油)を冷却ロールに注入することで、冷却ロール表面を適切な温度に制御し利用します。

2軸押出機本体について



押出機専業メーカー 株式会社テクノベル

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